KREVA × 羊文学がUA『情熱』を熱演!! J-WAVE主催イベント『MUSICLICK LIVE』のライブレポートが公開!

J-WAVEの人気番組『~JK RADIO~ TOKYO UNITED』と連動したライブイベント

 FMステーション onlineでも以前開催告知をした、FMラジオ局J-WAVEの人気番組『~JK RADIO~ TOKYO UNITED』と連動したライブイベント『J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 WINTER MUSICLICK LIVE』のライブレポートが公開された。

 『MUSICLICK』とは『~JK RADIO~ TOKYO UNITED』の番組内で、ゲストがあらかじめ用意してきた候補曲2曲のうち、リスナー投票で投票数が多かった1曲を番組ラストに生演奏でお送りする人気企画。この企画連動イベントが、2023年12月2日に東京渋谷のLINE CUBE SHIBUYAでKREVAと羊文学が出演し行われた。

 この日はステージ上で本企画を再現。観客が聴きたい曲を3回投票し、KREVAと羊文学がそれぞれライブを披露したあと、UA『情熱』と宇多田ヒカル『traveling』の2曲から観客投票で選ばれた1曲を、この日ここでしか聴けないスペシャル演奏で披露する。

まずはクラシカルな衣装に身を包んだ羊文学のライブからスタート

 番組MCのジョン・カビラの説明と共に1回目の演奏曲投票を経て、最初にステージに登場したのは羊文学。クラシカルな衣装に身を包んだ3人は、塩塚(Vo.Gt.)の力強いボーカルとギターから始まる『FOOL』でアグレッシブにライブをスタートさせた。 TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」のエンディングテーマ『more than words』ではイントロから歓声とクラップが。疾走感と重厚さを併せ持つ羊文学らしい四つ打ちと分厚いコーラスを“渋谷”で鳴らし、勢いを加速させた。

 MCでは塩塚がこのあと披露するコラボ曲について「始まる30秒前くらいまで曲がわからないのでドキドキなの」と、この日ならでの試みに心躍らせる場面も。その後3人は、12月6日にリリースされるニューアルバム『12 hugs (like butterflies)』収録曲『honestly』やクリスマスソング『1999』など盤石のアンサンブルを聞かせていった。

 最後の曲を前に塩塚が「ずっと言おうと思ってたんだけど……立ちたい人がいたら立っていいんだよ」と、それまで座って見ていた観客に声をかけると「待ってました」とばかりに一斉に観客が立ち上がる。その様子に「立ちたくない人は立たなくていいけど」と言いつつもうれしそうな3人。「これからも自由にライブ楽しんでね」と言うと『夜を越えて』へ。演奏前に「そんなにノれる曲じゃないんだけど(笑)」と話していたが、巧みなスキルと熱量で場内を一層ヒートアップさせた。

 演奏後には、ステージ上のラジオブースに羊文学メンバーが登場。ラジオのように、リスナーから届いたメールをもとにトークを展開していく。「行ったことのある世界遺産は?」という質問では、塩塚が「ストーンヘンジ。思ったよりも小さかった(笑)」と笑えば、河西(Ba.)は「グランド・キャニオン……に行きたい」、フクダ(Dr.)は「サグラダ・ファミリアとか……はどうですか?」と個性あふれる回答をした。
 
 ここで、コラボパフォーマンスに向けたKREBand × 塩塚による“予告編”の演奏が行われた。数秒ずつでありながらも、豪華なコラボに演奏後には大歓声が上がった。ステージ上で聞いていた河西は「生演奏はカッコいいですね」、フクダは「クオリティが高くてもう多幸感が。幸せです」とメンバーも興奮。歌い終えた塩塚も「すっごい楽しいです。ありがとうございます」と高揚した様子を見せた。

 予告編のあとに2回目の集計結果を見ると、それまでは『traveling』が200票ほどの差をつけて上回っていたが、『情熱』が400票差で追い越す結果に。予想外の展開に、場内からはざわめきが起こった。

続くKREVAは熱いラップで盛り上げる

 続いてはKREVAのライブ。『パーティはIZUKO? ~2019 Ver.~』でライブをスタート。曲中のMCでは「きっかけはなんでもいい なんならなくったっていい 今日はみんなが何を楽しみにきたかわかんないけど、なんだっていい」と焚付け、「パーティーはIZUKO?」「ここだ!」のコール&レスポンスで盛り上げ、さっそく場内を“UNITE”させていく。

 「これから俺はいいラップ、高い技術のラップを見せたいと思います」との前置きから『基準 ~2019 Ver.~』では迫真のラップを聞かせ、「コーラス+キーボードとして参加しているSONOMIとの曲『ひとりじゃないのよ feat. SONOMI』を披露するなど、KREBandとの息の合ったやりとりを挟みながら、多彩な楽曲とラップを次々と繰り出していく。また「勢いの曲だけが俺じゃない」と言うと、メロディアスの真骨頂で最新曲の『Expert』と『瞬間speechless』をしっとりと聞かせる。

 『~JK RADIO ~TOKYO UNITED』のテーマソングを手がけているKREVAは、「自分が作った曲がラジオでかかったあとにカビラさんの雄叫びが聞こえると、やっていてよかったなって思えるんだよね」と感慨深く語る。

 そしてその感動をパフォーマンスに変え、『C'mon, Let's go ~2019 Ver.~』ではアカペラの中で巧みなラップを聞かせたあと、『音色 ~2019 Ver.~』でエモーショナルにライブを締めくくった。

 KREVAもライブ後にはカビラとトーク。いつもはカビラのラジオに呼ばれる形だが、この日は自身のホームとも言えるステージにカビラが来るという、この日だけの形を、KREVAは「中立地でやったホーム試合みたい」とサッカーにちなんだ言葉選びで表現。するとカビラが「本当に言葉のマジシャンですよね」と感嘆した。

 またLINE CUBE SHIBUYAは、2020年、リハーサルを行っていた際に政府からの緊急事態宣言が出され翌日のライブを急遽配信ライブに変更したという会場だといい、「この会場で、ファンがいて皆さんで声が出せるというのは特別」と噛み締めた。
 
 トークの場に羊文学メンバーも呼び込み、KREBand × 塩塚で再び“予告編”を演奏。演奏の前には、アレンジが届いた際の感想を塩塚は「身が引き締まりました」と振り返り、バンドメンバーを見渡し「すっごく頼りになるって感じがします!」と信頼を寄せた。

 KREVAと羊文学の2組によるクロストークでは、お互いの印象のbefore/afterを話すことに。KREVAは「ワンチャン、目が一生合わないと思ってたんですよ。めちゃくちゃ怖かったんですけど、すぐ挨拶に来てくれて、(目が)垣間見られてよかったです」と回答。 羊文学メンバーは「挨拶したとき優しい方だなって」(河西)、「オーラがあります」(フクダ)、「(ライブで)“俺の強さ”みたいなをはっきり言えるのが、私にはできないなと思って。カッコいいなって思いました。でもお話ししたときは優しい方で、そのギャップが素敵です」(塩塚)とそれぞれの印象を明かした。

演奏曲はUA『情熱』、塩塚モエカが艶やかで迫力のある歌声を披露、KREVAはDJで参加

 そしていよいよコラボパフォーマンス披露の時間に。3回投票の集計の結果、演奏曲はUA『情熱』に決定。グルーヴィなKREBandの演奏に乗せて、塩塚は艶やかで迫力のある歌声を聞かせ、KREVAはDJで参加。自身の楽曲の声ネタをスクラッチしてサンプリングするという、一夜限りのコラボで会場を沸かせた。

 演奏後にはカビラが「最高ー!」と雄叫び。KREVAは『情熱』が選ばれたことに驚き、塩塚は「楽しかったです! ありがとうございます」と声を弾ませた。また羊文学メンバーの生まれが『情熱』のリリース時期とほぼ同じということから、カビラが「こうやって名曲がステージで蘇り、また皆さんの記憶が紡がれていく素敵な企画……って自画自賛していいんですか?」と客席に問いかけ。「いいんです!」が帰ってくると、それに続いてKREVA、塩塚も「いいんですか?」と呼びかけ、会場からは笑いながら「いいんです!」とレスポンス。和やかな雰囲気の中、イベントは終幕した。
(文:小林千絵/写真:上飯坂一)

 なお本イベントの模様は、2023年12月15日(金)の『~JK RADIO~ TOKYO UNITED』で放送予定だ。

■羊文学 セットリスト
M1 FOOL
M2 永遠のブルー
M3 more than words
M4 honestly
M5 光るとき
M6 OOPARTS
M7 1999
M8 夜を越えて

■KREVA セットリスト
M1 パーティはIZUKO? ~2019 Ver.~
M2 基準~2019 ver.~
M3 人生
M4 ひとりじゃないのよ feat. SONOMI
M5 Expert
M6 瞬間speechless
M7 OH YEAH
M8 C'mon, Let's go ~2019 Ver.~
M9 音色 ~2019 Ver.~
<KREBand>
DRUMS:白根佳尚
BASS:大神田智彦
GUITAR:近田潔人
MPC+DJ:熊井吾郎
KYEBOARD:アンドウヒデキ
CHORUS+KEYBOARD:SONOMI

イベント概要

タイトル:J-WAVE presents INSPIRE TOKYO 2023 WINTER MUSICLICK LIVE
開催日程:2023年12月2日(土)
開場/開演:OPEN 16:30 / START 17:30
会場:LINE CUBE SHIBUYA(東京)
出演者:KREVA、羊文学、ジョン・カビラ(MC)

番組概要

タイトル:JK RADIO TOKYO UNITED
放送時間:毎週金曜 6:00~11:30
放送局:J-WAVE
ナビゲーター:ジョン・カビラ
番組HP:
https://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/

羊文学 プロフィール

Vo.Gt.塩塚モエカ、Ba.河西ゆりか、Dr.フクダヒロアからなる、繊細ながらも力強いサウンドが特徴のオルタナティブロックバンド。

2017年に現在の編成となり、これまでEP4枚、フルアルバム1枚、そして全国的ヒットを記録した限定生産シングル『1999 /人間だった』をリリース。

2020年8月19日にF.C.L.S.(ソニー・ミュージックレーベルズ)より『砂漠のきみへ/ Girls』を配信リリースし、メジャーデビュー。

2022年4月20日にMajor 2nd Full Album『our hope』をリリースし、5 大都市 Zepp公演を含むリリースツアーや、東京・中野サンプラザ、大阪・フェスティバルホール全公演をSOLD OUTで完走。

2023年9月からは、全国10ヶ所、全12公演となる自信最大規模のワンマンツアー開催。12月6日(水)にNew Album『12 hugs (like butterflies)』のリリースを発表し、2024年4月には横浜アリーナ単独公演『羊文学 LIVE 2024 “III”』の開催も決定。 その他に海外公演や大型タイアップも予定しており、さらなる飛躍を目指して、しなやかに旋風を巻き起こし躍進中。

羊文学オ フィシャルHP

https://www.hitsujibungaku.info/

KREVA プロフィール

HIP HOPアーティスト。HIP HOPの殿堂『B-BOY PARK』のMCバトルで3年連続日本一の栄冠に輝く実績を持ち、現在に至るまでその記録は未だに塗り替えられていない。

1996年、幼なじみのCUEZEROとのユニットBY PHAR THE DOPESTを経て、1997年、LITTLE・MCUと共にKICK THE CAN CREWを結成。2004年6月に活動休止後、ソロ活動に専念。

2004 年9月08日(クレバの日)に『音色』でソロメジャーデビュー。2ndアルバム『愛・自分博』 でHIP HOPソロアーティストとして史上初のオリコンウィークリーチャート初登場1位を獲得。アジア人初のHIP HOPアーティストとして『MTV Unplugged』に出演、さまざまなアーティストへの楽曲提供やプロデュースも手掛けている。

2012年から KREVA主催の“音楽の祭り”『908 FESTIVAL』を開催。2013年、9月08日は“クレバの日”と日本記念日協会に正式認定される。2021年6月、書籍『KREAM ルールなき世界のルールブック』(2011年 幻冬舎)が電子書籍化される。また2021年9月08日発売の最新アルバム『LOOP END / LOOP START』はオリコン週間デジタルアルバムランキング1位、billboard JAPAN DOWNLOAD ALBUMS1位を獲得。2022年2月16日に本作のDeluxe Editionをパッケージリリースする。

作詞、作曲、トラックメイク、ラップ、さらにはプロデュースまで、全て自身でおこなう日本の音楽界を代表するアーティストのひとり。

KREVA オフィシャルHP

https://www.kreva.biz/