イベントレポート!国内外から多くの人が集ったカセットテープ最大のイベント『CASSETTE WEEK MARKET 2026』が開催!

カセットテープ、オーディオ、関連グッズの販売、カセットDJのパフォーマンスが楽しめた

オープン直後の会場

 2026年10月12日、東京・新宿のホテル「WPÜ SHINJUKU」にて『CASSETTE WEEK MARKET 2026』が開催された。このイベントは、10月11日~17日の期間、過去から現在まで進化を続けている音楽メディアとしてのカセットテープの魅力を伝える世界同時開催の「CASSETTE WEEK 2026」内の公式マーケット。カセットテープやオーディオ、関連グッズなどを扱う約25店舗が出店したほか、カセットDJ&ヴァイナルDJのパフォーマンス、カセットアートのワークショップ、ビンテージラジカセの展示なども行われた。

 また、FMステーション編集部は『CASSETTE WEEK 2026』とコラボレーション。「FMステーション」が復活し、来場者に無料配布されたほか、オリジナルグッズを販売するポップアップストアも展開した。

「FMステーションCASSETTE WEEK edition」の表氏

レトロ人気ではない、新しい刺激的なカルチャーとして多くの人を引き付ける

 「FMステーション」のブースがセッティングできたのは11時40分。マーケットのスタートは12時だったが、入り口にはすでに入場を待つ人の列ができていた。カセットテープをめぐるカルチャーが、いまも盛り上がりを見せていることを改めて実感する。 オープン直後には、会場は早くも満員状態に。来場者は実にさまざまで、海外から訪れた人も少なくない。みな興味深そうに、会場に並ぶカセットテープやカセットプレーヤーを一つひとつ丁寧に見ている。

一つ一つ丁寧にチェック」

 男女比は男性が7割ほど。年齢層は、若いころにカセットテープを愛用していた中高年と若い世代がほぼ半々で、やや若い世代が多い印象だ。

 何人かの若い来場者に、なぜここへ来たのか話を聞いてみた。「レコードショップのアナログ売り場をよく利用していて、そこで知りました。中古のカセットテープを探しに来ました」「カセットプレーヤーってアクセサリーとしてカッコいいので持ち歩いています。今日は2台目を探しに来ました」といった声が聞かれた。

販売されていたポータブルカセットプレーヤー。レコードプレーヤーと違って外に持つ出せるのがイイ

 そこから見えてくるのは、単なる「レトロ人気」ではない。現在のカセットカルチャーは、懐かしさだけで成り立っているのではなく、若い世代にとっても新しく刺激的なカルチャーとして受け入れられているのだ。

ずらり並んだアーティストの懐かしのカセットテープ

 販売されているカセットテープは、アーティスト作品が中心。現在リリースされている新作から、過去に発売された中古作品、そしてブランクテープまで、さまざまな商品が並ぶ。新作はここ以外でも購入できるため、特に注目を集めていたのが、ここでしか出会えない中古テープ。来場者は棚を熱心に探りながら、思い思いの一本を手に取っていた。

FMステーションオリジナルグッズを数多く販売

 FMステーションのブースは、会場入り口のすぐそば。「FMステーションCASSETTE WEEK edition」の無料配布を行ったほか、Tシャツなどの「FMステーション」オリジナルグッズ、「FM STATION8090」のCD販売なども行った。

 来場者から「FMステーション」は好評で、中高年の方は特に敏感に反応。「当時、毎週買っていました」「これでオリジナルカセットテープを作る楽しさを学びました」など、当時の思い出を嬉しそうに話しかけてくれる人も多かった。

 なかでも『FMステーションCASSETTE WEEK edition』に付いている、切り抜いて使えるカセットレーベルが好評。若い世代からも「文字の形がカッコいいですね」「無料の本なのに、すごく内容が充実しているじゃないですか」といった声が聞かれた。販売グッズもTシャツを中心に、数多くの人が購入してくれた。

目新しいカセットDJに来場者はくぎ付けに

ミキサーの両横がカセットDJのプレーヤーだ

 会場を大きく盛り上げていたのが、カセットDJ&ヴァイナルDJによるパフォーマンスだ。7人のDJがノンストップでプレイを続け、ヒップホップ、ソウル、シティポップなど、さまざまなジャンルの音楽を披露した。 なかでも珍しいのが、カセットテープを使ったDJマシン。多くの来場者が足を止め、そのプレイに見入っていた。特に、当時の大型ラジカセを2台つないでプレイするJUNO Bは大きな注目を集めていた。

 個人的に一番驚いたのは、その音の良さだ。曲と曲のつながりもスムーズで、ひずみもなく、大音量で再生してもノイズはほとんど気にならない。カセットテープを使ったDJという新しいスタイルが、今後さらに多くの場所で活躍する可能性を感じさせるパフォーマンスだった。

ラジカセ2台を使ったJUNO Bのプレイ
色ペンなどを使って自分オリジナルのカセットテープやカセットプレーヤーを作る

 今回、会場は2つのスペースに分かれており、もう一方では、カセットテープをデコレーションするワークショップと、ビンテージカセットプレーヤーの展示が行われた。

 ワークショップでは、カセットテープに絵を描いたり、インデックスを装飾したりと、思い思いにカセットを彩る参加者の姿が見られた。子どもたちを中心に、多くの人が楽しんでいた。

見ているだけでワクワクしてくる当時のカセットプレーヤー

 ビンテージカセットプレーヤーの展示コーナーには、懐かしのプレーヤーがずらり。当時のカセットブームの盛り上がりを物語るように、さまざまなデザインの機器が並び、多くの人が足を止めて見入っていた。

 12時のスタートから17時のクローズまで会場にいたが、その間、来場者が途切れることはなく、常ににぎわっていた。手元を見るとショップ袋を持っている人も多く、マーケットとしても盛況だったことがうかがえる。

 今回、実際に会場に参加して最も強く感じたのは、カセットカルチャーの盛り上がりが「一時的なブームではない」ということだ。レコードが再評価され、単なる流行ではなく音楽を楽しむ定番のメディアとして定着したように、カセットカルチャーもまた、これから新しい音楽文化のひとつとして定番化していくのではないだろうか。

イベント概要

タイトル:CASSETTE WEEK MARKET 2026
開催日:2026年10月12日
会場:WPÜ SHINJUKU(東京・新宿)
詳細サイト:https://cassettestoreday.jp/