70年代半ばから現在まで時代の寵児として活動する米・アーティスト“デヴィッド・バーン”の完全ガイドブックが3/19に発売!!

トーキング・ヘッズのバンド時代から現在のソロ時代まで全作品を解説。お宝インビューも多数掲載

 トーキング・ヘッズのボーカル&ギターとして70年代後半に伝説のライブハウス『CBGB』をベースに活動し、NYパンクシーンの1員として登場。

 トーキング・ヘッズでは『サイコ・キラー'77』でメジャーデビュー。その後も『モアソングス』『フィア・オブ・ミュージック』と意欲的なニューウェーブ作品を発表し、1980年にロックとアフロビートを融合させた歴史的革新作『リメイン・イン・ライト』を発表。その衝撃は大きく、多くのアーティストに影響を与えた。日本でも坂本龍一がその影響を語っていた。

 さらに、1985年に、今まで発表してきたアルバムから曲をセレクトし、パフォーマンスしたライブドキュメンタリー映画『ストップ・メイキング・センス』を公開。ジョナサン・デミ監督によるこの映画は、音楽界だけでなく、アート、ファッションの世界でも高い評価を得た。その後は、何枚かのアルバムを発売後、ソロに転向。

 1987年には、坂本龍一とともに映画『ラストエンペラー』で、アカデミー賞作曲賞を受賞。近年では、2021年には、デヴィッド・バーンの音楽舞台をスパイク・リー監督が映画化した『アメリカン・ユートピア』が各国で絶賛され、衰えないハイレベルの才能に驚きの声が上がっている。

 そんなデヴィッド・バーンのバンド在籍時〜ソロ活動を見渡し、全オリジナル・アルバムを解説するキャリア集大成本が発売される。詳細なバイオと重要トピックを押さえたコラムで幅広い活動をフォロー。長年彼の活動を伝えてきたシンコーミュージックの洋楽雑誌『ミュージック・ライフ』『ジャム』『クロスビート』に掲載された発掘記事も掘り起こし、半世紀近くに及ぶ挑戦の歴史を総括している。

 彼の発表してきた作品は、常にその時代の最先端として、評価されてきた。このアルバム・ガイド&アーカイブ書籍は、時代の資料としても、大きな価値を持っている。

『ヴィッド・バーン/トーキング・ヘッズ アルバム・ガイド&アーカイヴス』コンテンツ一覧

フォト・ギャラリー
はじめに
Chapter 1:デヴィッド・バーン ソロ・アルバム解説(2010s-20s)
Stop Making Sense 2023
『Stop Making Sense』4Kレストア IMAX版レポート
『Here Lies Love』ブロードウェイ版
『American Utopia』ツアーとブロードウェイ版
Chapter 2:トーキング・ヘッズ アルバム解説
ヒストリー:若き日のデヴィッド・バーン
ヒストリー:トーキング・ヘッズ
CBGBズ周辺のシーン
シーモア・スタインとサイアー・レコーズ
発掘インタビュー:1979
ブライアン・イーノから受けた影響
発掘インタビュー:1981
フェラ・クティとアフロビート
Pファンクから受けた影響
発掘インタビュー:1982
人種混成の大所帯期ヘッズを支えた精鋭たち
『Remain In Light』の余波
発掘インタビュー:1983
発掘インタビュー:1986
発掘インタビュー:1988
主な編集盤
ミュージック・ビデオ
Chapter 3:ティナ&クリス/ジェリー
トム・トム・クラブの作品
ジェリー・ハリスンの作品
ジェリー&エイドリアン・ブリュ―の『Remain In Light』再演ツアー
Chapter 4:デヴィッド・バーン ソロ・アルバム解説(1980s-2000s)
ヒストリー:デヴィッド・バーン
発掘インタビュー:『Rei Momo』を語る(1989)
発掘インタビュー:1997
映像ソフト
デヴィッド・バーンの著書
Chapter 5:ルアカ・バップとワールド・ミュージック
ヒストリー:ルアカ・バップ
ブラジル・クラシックス
トン・ゼー
ブラジル勢とのコラボ
ルアカ・バップ 代表作12選
デヴィッドが参加した企画盤、サウンドトラック盤
コラボ作、客演した作品

書籍概要

タイトル:デヴィッド・バーン/トーキング・ヘッズ アルバム・ガイド&アーカイヴス
監修:五十嵐正
判型・ページ数:A5判/208頁
価格:2,750円
発売日:2024年3月19日
出版:シンコーミュージック

デヴィッド・バーン  プロフィール

1952年、スコットランド出身。家族でアメリカへ移住後、ロードアイランド州のアートスクールで知り合ったティナ・ウェイマス、クリス・フランツと74年にバンドを結成。やがてトーキング・ヘッズと命名された。

ジェリー・ハリスン加入後、サイアー・レコーズと契約して77年に『サイコ・キラー'77』でデビュー。2枚目のアルバム『モア・ソングス』(78年)からブライアン・イーノがプロデューサーとして参加、彼とのコラボから代表作『リメイン・イン・ライト』(80年)が生まれる。

ジョナサン・デミ監督が83年のライブを撮影したドキュメンタリー映画『ストップ・メイキング・センス』は、今年日本でも4Kレストア版が劇場公開されて話題に。70~80年代のパンク/ニュー・ウェーブシーンの最先端で活動した。

バンドの活動停止後はソロ活動を本格化させると共に、世界各地の音楽を紹介するレーベル、ルアカ・バップの運営に力を入れた。 80年代以降、TVドラマや映画の音楽をソロで手がけるようになり、87年に映画『ラストエンペラー』の音楽を坂本龍一、スー・ソンとともに音楽を担当し、アカデミー作曲賞を受賞している。

2018年のアルバム『アメリカン・ユートピア』発表後のツアーは、ブロードウェイ版に発展してトニー賞で特別賞を獲得。その舞台をスパイク・リー監督が撮影した同題のドキュメンタリー映画は、日本でも大ヒットを記録した。