日本のロック&ポップスの立役者・加藤和彦、彼の音楽ライフを綴った初のドキュメンタリー映画が5/31から全国順次公開!
生前に髙橋幸宏が加藤和彦に寄せた想いから企画が立ち上がった
1960 年代以降、日本の音楽史に大きな影響を与えた不世出の音楽家・加藤和彦。日本のロック・ポップス黎明期から時代を先取りした革新性や音楽性は、今なお世代を超えて多くの人々に影響を与えている、そんな彼の音楽ライフを綴ったドキュメンタリー映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』が2024年5月31日に公開される。
1965 年、当時大学生だった加藤和彦が北山修らと結成したザ・フォーク・クルセダーズは、シングル『帰って来たヨッパライ』で 1968 年に開始されたオリコン・シングル・ランキングで史上初のミリオンヒットを記録した。1971 年には現在でもスタンダード曲として愛されている『あの素晴しい愛をもう一度』を“加藤和彦と北山修”名義で発表した。
ザ・フォーク・クルセダーズ解散後にはソロ活動を経て さらに1971 年にはサディスティック・ミカ・バンドを結成。1975 年には当時としては画期的となるロンドン公演を成功させた。ミカバンド解散後も自身のソロ活動に加えて、吉田拓郎や泉谷しげるや竹内まりやなど数多くのアーティストのプロデュースや楽曲提供などで活躍をした。
全国公開されるドキュメンタリー映画は、生前に髙橋幸宏が加藤和彦に寄せた想いから企画が立ち上がり、日本初のミリオンヒットを生んだザ・フォーク・クルセダーズ結成秘話、サディスティック・ミカ・バンドの海外公演やレコーディング風景などを交えた貴重映像に加え、日本のポップスの金字塔とも言える“ヨーロッパ三部作”に隠された逸話が描かれている。
そして不朽の名作『あの素晴しい愛をもう一度』を新たにレコーディング。そこには様々なジャンルのミュージシャンで紡がれ、進化し続けるこの楽曲の姿がスクリーンに映し出されている。 企画・監督・プロデュースは、『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』(2018)、『音響ハウス Melody-Go-Round』(2020)を手掛けた相原裕美がつとめている。
相原裕美コメント
「前作『音響ハウス Melody Go Round 』完成試写会の時に、高橋幸宏さんから何気無く「トノバン(加藤和彦)って、もう少し評価されても良いのじゃないかな?今だったら、僕も話すことが出来るけど」と言われたのが、加藤和彦さんに強く興味を持ったきっかけでした。
それから、加藤さんの事を調べれば調べる程、革新的な事や、新しいスタイルを産み出している事等々、音楽業界にいながら加藤さんの事を本当に知らなかった、と愕然となりました。
微力ながらこの映画が、加藤和彦さんの再評価につながればと思います」
映画情報
タイトル:トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代
上映:2024年5月31日、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
上映時間:108分
出演:
きたやまおさむ、松山猛、朝妻一郎、新田和長、つのだ☆ひろ、小原礼、今井裕、高中正義、クリス・トーマス、泉谷しげる、坂崎幸之助、重実博、シノジュンコ、三國清三 、門上武司、高野寛、高田漣、坂本美雨、石川紅奈(soraya) 他
アーカイブ:
高橋幸宏、吉田拓郎、松任谷正隆 、坂本龍一他(順不同)
企画・構成・監督・プロデュース:相原裕美
©2024「トノバン」製作委員会
公式サイト:https://tonoban-movie.jp/
加藤和彦 プロフィール
1947 年 3 月 21 日、 京都生まれ。ザ・フォーク・クルセダーズの『帰って来たヨ
ッパライ』でプロデビュー。日本のロックバンドで世界進出を果たしたサディスティック・ミカ・バンドを経て、ソロ、作曲家、プロデューサーとして活躍する他、映画『だいじょうぶマイ・フレンド』(1983)をはじめとした映画音楽、歌舞伎で初めてオーケストラを取り入れた『スーパー歌舞伎』、サディスティック・ミカ・バンドやザ・フォーク・クルセダーズの再結成、坂崎幸之助とのユニット『和幸』、『VITAMIN-Q』結成等、精力的に活動した。2009 年 10 月 16 日死去。享年 62 歳