世界規模で人気拡大中の韓国 ガールズグループ IVE、4万人が熱狂した初単独日本コンサートのレビューが公開
1st EP『I‘VE MINE』のCD売上が188万枚を突破しミリオンセラーを達成した人気グループ
2021年に韓国でデビューし、名実ともに瞬く間にその人気が世界規模に拡大し続けている韓国6人組ガールズグループ・IVE(読み方:アイヴ)。2023年10月13日(金)に韓国でリリースされた1st EP『I‘VE MINE』のCD売上が188万枚を突破してミリオンセラーを達成し、配信では『Baddie』が今年自身3曲目となる”パーフェクトオールキル”を獲得するなど、各チャートを席巻している。
※パーフェクトオールキル・・・全配信サイトのリアルタイム、デイリー、ウィークリーのチャートで同時に1位を獲得すること
現在、IVE初となる単独ワールドツアー『IVE THE 1ST WORLD TOUR ‘SHOW WHAT I HAVE’』を開催中。2023年10月7日(土)・8日(日)に蚕室(読み方:チャムシル)室内体育館での韓国・ソウル公演からスタートし、アジア各国、アメリカ、ヨーロッパ各国、南米など全19か国・27都市を巡る大規模ワールドツアーとなっている。
そのツアーの横浜公演が2023年11月15日(水)・16日(木)にKアリーナ横浜にて行われ、11月15日(水)の模様が公開された。この公演は全席がSOLD OUTとなり、2日間で約40,000人を動員している。
大歓声の中、4月にリリースした『I AM』でライブはスタート
メインステージのスクリーンが開き大歓声が沸き起こると、全身白の衣装をまとった6人がせり上がりメインステージ中央に登場。そこから花道をモデルウォークで進むと、センターステージに立ち、今年4月にリリースした『I AM』でライブはスタート。たちまち会場は、熱気と大きなファンコールに包まれた。ユジンのパワーボーカルが映える『ROYAL』は、Rockバージョンに。マーチングドラムが印象的な『Blue Blood』では広いステージを使い、ダンサーとの美しい群舞で魅せるなど、オープニングで3曲を続けた。
「広い会場でビックリしましたが、登場したときにDIVE(IVEファンの総称)の皆さんがたくさん見えて、幸せでした」と言って満員の会場を見渡すユジン。「私たちにいつも特別な時間をプレゼントしてくれるDIVEに感謝の気持ちを込めて、一生懸命準備をしてきました。“SHOW WHAT I HAVE”というタイトル通り、このツアーを通して、IVEがどんなクループなのかを再確認してもらおうと思います」と日本人メンバーのレイがファンに語りかける。
『Heroine』では、メインステージに高さが変わるステージが登場。『Cherish』では、SNS風のステージ映像にメンバーたちの自撮り動画がリアルタイムで映し出された。デビュー曲『ELEVEN』ではひと際大きな歓声とファンコールが上がり、オリエンタル風味の映像が、楽曲の美しさを引き立てた。
ファンソング『Shine With Me 』。メンバーがリレーで一人づつ心をこめて熱唱
“女神をコンセプトにした”というセクションでは、花に囲まれたロマンチックな空間に浮かぶブランコに乗って登場。幻想的なムードの中歌われたのは、ソウル公演で初披露されリズが涙を流したファンソング『Shine With Me』。想いをファンに伝えるように、ボーカルが1人ずつリレーされていくバラード曲だ。そこから10月のソウル公演で初披露したトリプルタイトル曲を収録した最新EP『I'VE MINE』の最初のタイトル曲『Either Way』と、バラードを続けた。「DIVEを見ながら『Shine With Me』を歌うと、涙が出そうになる。でも、幸せな涙です」と言うのは、『Shine With Me』を作詞したウォニョン。「特に“あなたが送った愛してるを見ながら”という歌詞が好き。DIVEが私たちに“愛してる”と言ってくれると、私は本当に元気が出るから」というウォニョンが、「一緒に“愛してる”してくれる?」と言うと、ファンは大きな声で「愛してる!」という声を返した。
『Lips』からは、かわいい曲を固めたセクションに。『Mine』では雨傘を使った華やかなパフォーマンスを見せ、ソウル公演で初披露された『I'VE MINE』の2番目のタイトル曲『Off The Record』を続けた。
日本公演では、韓国公演になかった日本オリジナル曲『WAVE』がセットリストに加えられたが、「これは、ビッグニュースだよね」とメンバーたちも大はしゃぎして、『W-A-V-E』とアルファベットをキャッチーに歌うこの曲を披露し、大きな歓声を集めた。
楽曲披露だけでなく、可愛く盛り上がるトークタイムも
衣装替えのためのトークタイムに設けられたのは、『キュートなユジンとカリスマ・イソのヘヘズタイム』。「私たちは可愛いから」と、2人の「可愛くてごめん」パフォーマンスで楽しませてくれた。
そのヘヘズタイムが繋いだのは、ユニット・コーナー。トップバッターは、ガウルとレイのラッパーコンビ。まずガウルが、アリアナ・グランデの『7 rings』をセクシーにパフォーマンスすると、クロスフェードするように、レイがイ・ハイの『H.S.K.T.』をしっとりと歌う。そしてラッパーらしく2人でCrushの『Rush hour』でスワッグを印象付けた。ウォニョンとリズは、花に囲まれたベンチに座って映画『ラ・ブーム』の主題歌『Reality』をデュエットして、美しいハーモニーを響かせた。最後にユジンとイソがLittle Mixの『Woman Like Me』をセクシーにカバー。ユジンのパワーボーカルとイソの歌声が力強く絡み合った後にセンターステージでダンスブレイクをカッコよく決めた。
終盤のステージは『Hypnosis』からスタート。ホラー映画のような怪しく幻想的なムードの中、椅子やシーツを使った演出が際立ったが、エンディングでウォニョンが鏡に口紅で“マンゾク”という文字を書き、『My Satisfaction』へ。ウォニョンはこのパフォーマンスについて、「ソウル公演では、英語で“satisfied”と書いたけれど、日本では日本語で書きました!」と言うと、「DIVE、今、満足ですか? 私たちは超満足です!」と伝えた。
ラストはヒット曲の応酬。ファンの熱い声援が止まらない
ラストスパートは、『LOVE DIVE』から怒涛のヒット曲の応酬。会場のファンコールと一体となったパフォーマンスで熱が高まると、ソウル公演のセットリストにはなかった最新活動曲『Baddie』の“猫のひげダンス”で盛り上げると、熱狂の中、『After LIKE』で6人は爽やかな笑顔を見せた。
アンコールの『OTT』では、メンバーたちがアリーナフロアから登場してファンを驚かせ、『I WANT』でもステージ上から全力でファンサービス。ラストの『NOT YOUR GIRL』まで楽しさを会場に届けてくれた。
メンバーたちのこの日のコメントは、以下の通り。
レイ のコメント
こんなに大きなKアリーナにDIVEが集まったら、ペンライトのキラキラが輝いて見えて、1曲目の『I AM』が始まった瞬間からウルってきちゃいました。DIVEがこうして私たちのファンになってくれて、この場に集まってくれたことが本当に光栄な気持ちでいっぱい。デビューのときから応援してくれたDIVE、いろいろな活動をしながら好きになってくれたDIVEもいると思うけれど、どんな時でもDIVEがそばにいて見守ってくれることが幸せです。それに、日本に帰ってくるたびにDIVEが暖かい応援と共に、「レイぴょんお帰り!」と言ってくれることが心からうれしいです。この後の福岡と大阪でも楽しいコンサートをしたいと思っているので、期待して待っていてくれたら嬉しいです。このツアーを通して、私たちIVE6人のメンバーの魅力をもっともっとDIVEに伝えられるように頑張るので、ずっと好きでいてください。大好きです!
ガウル のコメント
こんなにたくさんのDIVEとご一緒できて楽しかったです。『Shine With Me』で空中から見たら、DIVEがキラキラしていて本当にキレイでした。『OTT』で客席を回った時は、DIVEが幸せそうに笑ってくれていたので、その顔を見て涙が出そうになりました。私という存在がDIVEの力になれていると感じられたし、私もDIVEに大きな力をもらっているので、DIVEとIVEはこうやって繋がっているんだなと感じることができました。ステージも一生懸命準備しましたが、日本語も一生懸命勉強しています。まだ未熟ですが、もっと努力して成長する姿をお見せしたいです。日本のDIVEの皆さん、本当に会いたかったです。今日、ライブのエネルギーがすごくて私も幸せでした。また会いましょうね、愛してる!
ウォニョン のコメント
今日、来てくれて本当にありがとうございました。横浜から日本でのワールドツアーが始まりましたが、今日、みんなと一緒に大切な思い出を作ることができて幸せでした。日本に来るときは、いつも幸せ。癒されるんです。ずっと待ちわびていました。朝からワクワクして幸せでした。DIVEのおかげです。私のすることのすべての理由は、DIVEです。いつも私のそばにいてくれませんか? 私もいつもDIVEのそばにいます。変わらないDIVEとIVEでいてほしいです。今日、本当に幸せでした。ありがとうございました。
ユジン のコメント
皆さん、今日楽しかったですか? 私も本当に楽しかったです。会場が本当に大きくてビックリしました。以前横浜でファンコンサートをした時よりもたくさんのDIVEが集まってくれて感動しましたし、私たちが成長したと思えました。ワールドツアーをするときいて心配でしたが、今日のワールドツアー海外公演のスタート初日が完璧だったので、次の公演もとても楽しみです。
イソ のコメント
ワールドツアー日本公演の初日に来てくれて、本当にありがとうございました。ステージをしながら、ずっとDIVEを見ていました。一人ひとりの目がキラキラしていて、エネルギーをもらえて最後まで頑張ることができました。こんな大きな会場でステージができる存在にしてくれて、本当にありがとうございます。私は本当に幸せ者です。ありがとうございました!
リズ のコメント
今日はDIVEからたくさんのエネルギーをもらいました。ファンサイン会でファンの方が「横浜公演に行くよ、ベストを尽くしてね」と言ってくださいました。それをきいて私が未熟であっても、DIVEは私の一生懸命な姿が見たいんだなと改めて思いました。今日はいつも以上に頑張りました(笑)。大きな会場なので、みんながよく見えるように、身体が壊れるくらい思い切り踊りました(笑)。私が頑張れる理由は、目の前にたくさんのDIVEがいてくれるからです。DIVE、いつも愛してる!
日本では、この横浜公演の完売を受けて2024年1月31日、2月1日にマリンメッセ福岡、2月7日、8日に大阪城ホールでの追加公演が決定。これでIVE初のワールドツアー『IVE THE 1ST WORLD TOUR ‘SHOW WHAT I HAVE'』は、韓国を皮切りに全世界19ヶ国27都市で開催されることとなる。
お馴染みのタイトル曲はもちろん、収録曲含めて楽曲のクオリティが高いIVE。それらをパフォーマンスするメンバー各人の実力もユニットコーナーで存分に見ることができた。『SHOW WHAT I HAVE(実力を見せる)』いうツアータイトル通り、IVEのポテンシャルの高さ、そして彼女たちがいる現在のポジションの高さを再確認できる公演だった。
取材・文/坂本ゆかり
Music Video
ワールドツアー情報
タイトル:IVE THE 1ST WORLD TOUR ‘SHOW WHAT I HAVE’
2023年10月7日(土) 韓国/ソウル
2023年10月8日(日) 韓国/ソウル
2023年11月15日(水) 日本/横浜
2023年11月16日(木) 日本/横浜
2024年1月13日(土) インドネシア/ジャカルタ
2024年1月14日(日) インドネシア/ジャカルタ
2024年1月27日(土) タイ/バンコク
2024年1月31日(水) 日本/福岡(追加公演)
2024年2月1日(木) 日本/福岡(追加公演)
2024年2月7日(水) 日本/大阪(追加公演)
2024年2月8日(木) 日本/大阪(追加公演)
2024年2月17日(土) マレーシア/クアラルンプール
2024年2月24日(土) シンガポール
2024年3月2日(土) 台湾/台北
2024年3月13日(水) アメリカ/ロサンゼルス
2024年3月16日(土) アメリカ/オークランド
2024年3月20日(水) アメリカ/フォートワース
2024年3月24日(日) アメリカ/アトランタ
2024年3月26日(火) アメリカ/ローズモント
2024年3月29日(金) アメリカ/ニューアーク
2024年6月4日(火) フランス/パリ
2024年6月7日(金) スペイン/バルセロナ
2024年6月10日(月) ドイツ/ベルリン
2024年6月13日(木) オランダ/アムステルダム
2024年6月16日(日) イギリス/ロンドン
2024年6月23日(日) メキシコ/メキシコシティ
2024年6月26日(水) ブラジル/サンパウロ
2024年6月30日(日) チリ/サンティアゴ
2024年7月6日(土) 香港
2024年7月13日(土) フィリピン/マニラ
2024年7月25日(木) オーストラリア/メルボル ン
2024年7月28日(日) オーストラリア/シドニー
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IVE プロフィール
ユジン、ガウル、レイ、ウォニョン、リズ、イソの6人から成る2021年12月1日デビューの韓国ガールズグループ。“I HAVE=IVE”を意味するグループ名には、「私、そして私たちが持っているものを、IVEらしく堂々とした姿で見せる」という決意が込められている。
IVEはデビュー以降、3曲のタイトル曲で ‘音楽番組通算37冠王’を達成、音楽授賞式『MELON MUSIC AWARDS 2022』『2022 MAMA AWARDS』『2022 Asia Artist Awards In JAPAN』などでは新人賞を総なめにし、今年1月にタイで開催された韓国の音楽賞で最も歴史のある『第37回ゴールデンディスクアワード with TikTok』では史上初の新人賞と本賞、大賞を同時に受賞という快挙を達成。
日本においては2022年10月19日にデビューを果たし、そのデビューシングル『ELEVEN -Japanese ver.-』がオリコンデイリーランキング1位を獲得。同年末には第73回NHK紅白歌合戦に出場。
今年2月に開催された日本で初の単独ファンコンサートでは57,000枚のチケットが即日完売し、その圧巻のパフォーマンスと多彩な魅力に集まったファンは大歓声の連続となった。
2023年4月10日に韓国1st アルバム『I’ve IVE』をリリース。アルバムから、3月27日には『Kitsch』、4月10日には『I AM』のMusic Videoを公開。世界中のチャートを席巻し、大きな話題に。
5月31日には日本1st EP『WAVE』をリリース。自身初のオリコン週間ランキング1位を獲得し、初の日本オリジナルタイトル曲『WAVE』はMusic Video再生回数が2,000万回を突破。
10月7日と8日には韓国・蚕室(チャムシル)室内体育館にて単独コンサートを大盛況のうちに終わらせ、IVE初となるワールドツアーをスタート。日本では、横浜、福岡、大阪にて開催。