初期パンクの時代、“もっとも過激なベーシスト”ジャン=ジャック・バーネル!ストラングラーズのすべてがわかる自伝を7/26に発売!

過激で生々しい証言がロンドン・パンク・シーンの実態を明かす

 ストラングラーズ(Stranglers)は1977年、イギリスが最も過激だったパンクの時代に登場。1stアルバム『夜獣の館』で全英4位を奪取して以降、2nd『ノー・モア・ヒーローズ』が2位、3rd『ブラック・アンド・ホワイト』も同じく2位。5大パンクバンド(セックスピストルズ、サ・クラッシュ、ダムド、ザ・ジャム、ストラングラーズ)と称され。パンクムーブメントの先駆者の一つとして活躍した。

 このバンドのベーシストかつバンドの中心メンバーが、ジャン=ジャック・バーネルだ。その彼の自伝が2025年7月26日に発売されることになった。

 セックスピストルズ、ザ・クラッシュとの対立。代表曲「ノー・モア・ヒーローズ」に込められた真意。殴る蹴るは当たり前、ナイフ、火炎瓶まで飛び出すバイオレンスなツアー。空手と三島由紀夫に心酔した日本との親密な関係。そして何故ストラングラーズは分裂して、何故ここまで生き残ることができたのか? 生い立ちから現在までの未公開写真も満載、 最も過激な道を歩んできた孤高のベーシスト、ジャン=ジャック・バーネルが初めてロンドン・パンク・シーンの実態を明かす。

自伝の内容を一部紹介しよう。

1976年は音楽だけじゃなくて、髪型、服装、アティテュードといった人の在り方にも大きな変化があった。俺はまさにその渦中にいたんだ。
「何に反抗してるんだ?」と訊かれて、「何だっていい」と答える。つまり、全てに反抗してたってこと。それが1977年の俺だ。
俺たちは何にだってなれるし、どこにも属さなかったから、自分たちでムーヴメントを起こした。それが生き残る最善の道だった。

 どれもジャン=ジャック・バーネルの言葉である。ロックの歴史において大きな分岐点となったパンクムーヴメントのど真ん中を突っ走ってきただけあって、そのコメントも重みが違う。俺たちは今までのロックとは違う時代を作りたい!! そんな熱いエネルギーが溢れていたことがよくわかる描写がこの自伝には数多く記されている。

 しかし、その一方でストラングラーズは、とにかく暴れ回っていた。しかも単なる喧嘩ではない。今の時代では信じられないことばかりなのだ。
俺がポール・シムノンの腹を殴ったら、ピストルズも入ってきててんやわんやの大騒ぎになった。
ツアー中は喧嘩が絶えなかった。ヒューと俺は火炎瓶を車に投げつけてやったんだ。最終的には警察が来たよ。
ライヴで唾を吐いてる男をステージに上げて、ズボンを下ろして楽屋に置いてあったバナナをケツにぶち込んでやった。

殴る蹴るは当たり前、もうメチャクチャ。よくこれでバンドが続いたものである。

 今回は、「ノー・モア・ヒーローズ」のジャケット・デザインのTシャツ+ポストカード付き限定版も発売。6月26日18時からSHINKO MUSIC RECORDS SHOPにて予約受付を行っている。

書籍情報

タイトル:ジャン=ジャック・バーネル自伝 ストラングラー・イン・ザ・ライト
発売:2025年7月26日
発売元:シンコーミュージック・エンタテインメント
詳細:取材●アンソニー・ボイル 訳●伴野由里子/A5判/430ページ/定価4,400円
Tシャツ+ポストカード付き限定版/定価11,000円300部限定(厳正な抽選で100名様にはジャン=ジャック・バーネルの直筆サイン入り)

ストラングラーズ プロフィール

イギリス全土でパンクの嵐が吹き荒れる1977年にヒュー・コーンウェル(Vo/Gt)、ジャン=ジャック・バーネル(Ba/Vo)、デイヴ・グリーンフィールド(Key)、ジェット・ブラック(Dr)の4人でデビュー。

5大パンクバンド(セックスピストルズ、サ・クラッシュ、ダムド、ザ・ジャム、ストラングラーズ)の一つと称され、パンク・ムーヴメントを盛り上げた。デビュー・アルバム『夜獣の館』で全英4位を奪取して以降、2nd『ノー・モア・ヒーローズ』が2位、3rd『ブラック・アンド・ホワイト』も同じく2位、4th『レイヴン』は4位というぐあいに、まさに破竹の快進撃を続けた。

特にベースのバーネルによる獰猛かつメロディアスなプレイと、グリーンフィールドのバロック的なキーボードが独自性を際立たせていた。

パンク・ムーヴメントが過ぎ去った後も、パンクの枠に収まらず、ニューウェーブ、ポストパンク、さらにはサイケデリックやジャズの要素までも内包したサウンドで活躍し、数々のヒット曲を連発。現在もイギリスを代表するバンドとして、多くの人を魅了し続けている。

ジャン=ジャック・バーネルは日本との関係が深く、三島由紀夫を愛読し、極真空手を学び、指導官空手ロンドン支部長を務めている。

ストラングラーズ 公式サイト

HP:https://stranglers.net/